昨年の春、戯曲の作り方を学ぶために、二ヶ月間の 演劇ワークショップ に参加しました。
平田オリザさんと創る【 表現力を磨く演劇ワークショップ 】
劇作家・演出家の平田オリザさんによる実践型のワークショップ。
講義で学んだことをベースに、最終的にプロの役者さんと一緒にグループで演劇を作り上げる、贅沢なワークショップでした。
「表現力を磨く」という内容のためか、参加者の多くは、教育関係者、企業の研修をされている方、営業の方など、「仕事に活かしたい」という方が多かったです。
意外にも、演劇や戯曲が好きで参加したという、私のような人は少数派でした。
講義ではもちろん戯曲の作り方や演出についても教わりますが、コミュニケーションについてや、言葉の持つイメージなど、より本質的なことについても学びました。
とても興味深くて、毎回あっと言う間に時間が経ぎてしまいました。
そしてびっくりしたのが、参加者のモチベーションの高さ。
もう2回目くらいから台本渡されて、皆の前に「じゃ、そこのあなた」とランダムに呼ばれて演技するんですけど。
まず、恥ずかしがる人がいない!っていう。
そしてやることが、恐ろしく、早い。
夜の講義で、みなさん忙しいお仕事を切り上げて来たんだろうなってのが、わかるんです。時間ギリギリだったり、少し遅れてきたり、毎回は参加できなかったりする人もいるのです。ですが……
ブレストでどんどんプロットを作っていって、それが、翌週には資料になっていたりするんですよ。
「人物相関図描いてみました」
「プロット起こしてみました」
「家で人数分印刷してきたので、どうぞ」
「パソコン持ってきたんで、台詞はこの場で書いていきましょうか」
「はい、今全員に送りました」
か……かっこ良すぎるぞー!!!!!
1日でプロット作れた衝撃……。
そして誰に頼まれた訳でもないパワポ資料が……。
ちなみに一番上の写真で使ってるミーティング用付箋も、参加者の一人が「これ使ったら早いよ」って持って来てくれました。というか普段から持ち歩いているのかもしれない。(こーいうの↓)
ポスト・イット 強粘着 ミーティングノート 152x203mm 45枚x4色 6845-SSP
忙しいからこそ効率的に、積極的に関わることで学ぶ。
どんどんアウトプットして身につける。
そういう姿勢の人はやっぱり
「この場合は、こうするんでしたよね」
と、何回か前の講義で教わったことを覚えていて、さらっと口に出す。
もう「仕事が忙しくて」なんて恥ずかしくて言えないよ!
学ぶってこういうことだよな、と毎回身の引き締まる思い。
参加者の皆さんから本当に刺激を受けました。ありがとうございました。
そして演劇づくりもめちゃくちゃ楽しかったー!
やっぱり人と作るのが好きなんだなぁ、と改めて思いました。
演劇やってみたい方も、戯曲の作り方を脚本に取り入れたい方も。
おすすめの講座です。
ではまた。
関連記事:シナリオと戯曲の違いとは